Computarの製品は、企画開発から開発設計、デザイン設計まで、生産技術のすべての部門をシームレスにつなぐ組織体系から生まれています。企画段階からComputar製品とはどうあるべきか？という確かなモノづくりと品質管理をつねに基本に、お客様が求める製品をお届けするために責任ある供給体制を実現しています。

Computarのマシンビジョン用レンズでは、設置後に手の届きにくい場所であっても、ピントや絞りの調整が簡単なローレット付きデザインを採用。これによりお客様は手の感触だけで、それがフォーカスリングなのか、アイリスなのか分かる設計になっています。Computarは工業製品でありながら個性的、現場で使われるお客様の立場にたった使い勝手の良い製品デザインを目指し、設計段階から高品質を安定提供できるようロバスト性を考慮。外観品質を損なうことなく、極力ムダを無くしゴミを減らす環境に配慮した設計工夫を施し、部品選定においても私たちの技術的な知見を活かしながらRoHS、REACHを満たしたものを選択するなど、お客様に高品質な製品を少しでも長く使っていただける努力を続けています。

Computarが携わる光学分野は極めて専門性が高いため、お客様自身が仕様を決められない場合もあります。私たちは、エンジニアがお客様と直接コミュニケーションを取り、独自の開発力や技術力、経験に加え、「光学カタリスト」として多くの部品メーカーやサプライヤーと連携。多分野の技術や知見を集約しながら課題を解決していきます。さらにComputarのエンジニアは世界の市場動向・技術にアンテナを張り巡らし、つねに新しいニーズを開拓しながら製品設計にフィードバック。いつ、どこに、どのような光学系システムや製品が求められるのか、最適な答えを提案できるようお客様とともに考えていきます。

Computarの品質保証の中心である本社では、設計と生産技術が密接に関わりながらあらゆる製品情報を共有しています。また開発センターでは技術開発と品質保証が連携し、すべての製品に対してより精度の高い評価・判断を効率良く行っています。さらに全世界のお客様情報は、すべて本社で把握できる体制を構築、製販一体となった組織体制を整えています。

Computarは、海外の自社工場とブランド草創期からパートナーシップをもつ国内協力工場で製品の製造を行い、新製品の立ち上げから量産までブランド・クオリティを維持する高い品質管理体制を確立しています。海外工場では、独自の専門教育を受けた専任のプロを配置、各工場で部品サプライヤーを含め、徹底した品質保証を行っています。例えば、品質保証管理では過去のトラブルのフィードバックをはじめ、お客様の細かな要望を設計担当者が把握し各工場と情報を共有。製品立ち上げ段階から事前に問題を発生させないためのアクションも行っています。単に現状の品質基準を満たすことだけでなく、世界中のお客様の意見を製品に反映することで、最適なソリューションを提供することを目指しています。

Computarは、製品を構成する部品・原材料まで独自に評価できる体制を持つことで、真に安定した品質が得られると考えています。各工場の品質情報データを最新の通信ツールを使い本社でタイムリーに情報共有。この仕組みによって工場の検査解析データを見える化し、日々の品質向上に反映しています。また生産ラインでは、市販の測定機だけではなく精度・スピード・ユーティリティに優れたオリジナル測定機によって品質評価をしています。さらに、専門メーカーと独自の測定機器を共同開発。また、ガラス溶解メーカーが保有する「屈折率測定機」や、光学製品のキーである非球面レンズを測定する「非球面形状3D測定機」を保有。より信頼性の高い品質評価を行っています。

Computarでは、工場スタッフの教育にも力を入れています。光学製品の評価機器はデジタル化が急速に進歩していますが、一方で依然アナログ機器も活躍しており、生産現場ではこれらを正しく使いこなす力量が求められます。私たちは半世紀にわたり蓄積した測定ノウハウをすべての工場へ展開・指導し、絶え間ない品質向上活動を続けていきます。